日本吹奏楽界のレジェンド、秋山紀夫氏が永眠。ブラバン応援に関する貴重な証言を初公開

令和7年12月9日、戦後日本吹奏楽界最大の貢献者、秋山紀夫氏が96歳にて永眠された。指揮者で吹奏楽研究者である秋山氏は、晩年野球応援にも関心を示され、知人を介してやりとりをしたことがある。埼玉県公立学校勤務経験のある氏の貴重な証言を、ここに記録として残しておきたい。
梅津有希子 2025.12.17
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写真/梅津有希子

写真/梅津有希子

NHK-FM「ブラスのひびき」初代パーソナリティ

秋山紀夫先生を知ったのは、中学生の頃。毎週欠かさず聴いていたNHK-FMの吹奏楽番組「ブラスのひびき」の初代パーソナリティで、日曜日朝8時をとても楽しみにしていた。世界の名曲や、全日本吹奏楽コンクールの名演奏をかけてくれるこの番組が大好きで、ワクワクしながら聴き、吹奏楽部の練習に向かうのが毎週日曜のルーティーン。2013年発行の『吹奏楽の歴史〜学問として吹奏楽を知るために〜』(ミュージックエイト)に掲載されている先生のプロフィールは以下の通り。

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